松岡正明

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アントラージュ効果とCBDの耐性

 CBDを使い始めてから体の調子がとても良くなった。だけど最近量を増やさないと最初の頃のように効かなくなってきて困ったというご相談を受けることが時々あります。そんな時にはCBDの製品タイプを変えて試される事をお勧めします。 CBDは天然由来の成分ですが、単体のCBDは他の薬剤と同じように薬物耐性を持ちます。CBDの耐性は他の薬剤と比べると非常に弱いと言われていますが、それでも使用し続けるうちにだんだんと効果が薄れていく事があるようです。 Endoca社やPharamahemp社が製造しているCBDオイルには単体のCBDだけでなく、60種類を超えるカンナビノイドや精油類など大麻草に含まれる様々な成分が全てそのまま含まれており、このことをフルスペクトラムと呼びます。 CBDオイルが効果を発するのはCBD単体の作用もありますが、大麻草に含まれる様々な成分が相互に作用することで高い効果を発揮する事ができるのです。この様々な成分の協調作用によってより高い効果を得る事ができる現象をアントラージュ効果と呼びますが、CBDオイルに含まれる様々な成分の割合は原料となる大麻草の品種や生育環境によって異なるため、製品毎に得られる効果も微妙に異なってくるのです。 そして薬物耐性によって効果が薄れてしまった場合でも、成分組成の異なるCBDオイルを使用する事で再び強い効果を得られるようになります。もし効果が薄れてきたなと感じ始めたら、成分組成の異なる製品を試してみてください。 Endoca社の製品は全ての製品に製造バッチ番号が記載されています、このバッチ番号が異なる製品では成分組成が異なります。また非加熱のRAWタイプと加熱済みのDCタイプではCBDとCBDaの割合、成分組成ともに異なります。CBDオイルを選ぶ時には製品に含まれるCBDの総量も重要ですが、それ以上にCBD以外の成分組成が含まれるフルスペクトラムのオイルである事がとても重要なのです。

違法な成分?

 CBDオイルの輸入は大麻草が原料という事もあり、通関時には厳しくチェックが行われます。
全くノーチェックで通関してくる場合もまれにあるのですが、大抵の場合はCBDだとわかると止められてしまい、通関業者やお役所、メーカーとの間で何度もやりとりをする事になります。 過去には全て没収されてしまった苦い経験もあり、慎重に対応しないとなりません。  先日もいつもお世話になっているUPSの通関部署から問い合わせがありました。 またいつもの使用している大麻草の部位についての証明書?ともうこれについては慣れっこになってしまっていたのですが、
相手からは意外な質問が。。。 「こちらの製品の原材料リストにバニラ香料ってありますよね?」 「ワシントン条約にひっかかる可能性がありますので、天然のバニラでないことを証明してください。」 ??予想もしていなかった質問で驚いたのですが、どうも野生のバニラの輸入はワシントン条約で禁じられているそうです。 輸入したPharmahemp社のe-リキッドにバニラ香料が使われているため、通関士の目に止まったようです。 すぐにメーカーに連絡をとり、製品には「合法な」人工栽培のバニラが使われていることを確認しました。
その後もフォーマットの修正や証明書を発行したメーカーが製品を作ったメーカーであることの証明?などなどやりとりを繰り返し、成田から到着するまでに実に一か月以上もかかってしまいました。 ようやく入荷したバニラフレーバーのe-リキッドですが、まるでバニラアイスやプリンのようなとても甘くて良い匂いがします。
CBDもしっかり含まれていますので一日の終わりに気持ちを落ち着けてゆったりと時間を過ごすことができます。 是非お試しくださいね。 CBD e-リキッド CBD5%(500mg) 10ml バニラクリームフレーバー ¥7950円(税込み) CBD e-リキッド CBD3%(300mg) 10ml バニラクリームフレーバー ¥5350円(税込み)

CBDの適量って?

 お客様から一番良く聞かれる質問は「一日にどれぐらいの量を飲めばいいですか?」というものです。これは答えるのがとても難しい質問です。 というのもCBDは医薬品ではないからです。医薬品の場合、販売承認を得るまでに膨大な時間をかけて試験が行われます。そしてどの薬も薬効を安全に得ることができるための量がはっきりと定量的に示されています。ですがCBDは”食品”なので各CBD製品のメーカーでそのような試験を行っているわけではありません。にもかかわらず、CBDオイルの各メーカーは使用量の目安について記載しています。当店で販売しているENDOCA社やPharmahemp社の製品も例外ではありません。大抵は「一日1滴を目安に使用します」といった文言が外箱や瓶の横に書かれていたりします。ですが、それぞれの製品で示されている目安の量に含まれるCBDの含有量を計算すると、製品によって一回あたり1mgであったり50mgであったりとバラバラです。これはいったいどうしてなのでしょうか? 実はこれらの推薦使用量は治療のための目安を示しているわけではないのです。あくまで毎日定期的に摂取するのにわかりやすい”目安”を示しているだけなのです。 じゃぁ本当はいったいどれぐらいの量を摂れば効果があるの?と思いますよね。今のところ、科学的に実証された量というのはありません。ですが、これまでに多くの人々がCBDを使用してきて、効果が出た量はどのくらいだったかといったデータがインターネット上には多く紹介されています。それらをまとめてCBDの使用量の適量について記述したHPがあります。 How Much CBD Should I Take?ここでは使用する人の体重と身体のコンディション毎にどの程度のCBDを目安に摂取すれば良いか、以下のような表で示しています。

CBDの効能について(個人的な感想)

CBDについて調べると様々な難病や精神障害に効果がある事が示されています。てんかん、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、うつ病、心的外傷後ストレス障害。その他にも抗がん剤の副作用の軽減や癌そのものの治療についても有効であるとされ、研究が進められています。多くの可能性を秘めているCBDですが、ここでは私のごくごく個人的な感想について書こうと思います。CBDを試してみて驚いたのは、効果が明らかに体感できたことです。私は20代の後半にぎっくり腰になり、それ以後慢性的な腰痛に悩まされてきました。腰痛から運動不足になり、だいたい半年に一度はぎっくり腰が再発して歩くのもやっとという状態にまでなるのがお決まりのパターンでした。CBDを摂り始めてからは、運動をしても以前のように腰に痛みが出ることが無くなりました。おかげでこの2年間、ぎっくり腰の再発はありません。そして何より身体を動かす事がとても気持ちよく感じられるようになりました。もう一つは他人とのコミュニケーションに恐怖を感じなくなった事です。私は人との会話が苦手でした。極力一人で過ごしたいと考えていたような人間なのですが、仕事ではそうもいかず時には大勢の前に出て話さなくてはならない時もあります。それがCBDを摂るようになってからいつの間にか人との会話が苦痛ではなくなり、話すことを楽しんでいる自分に気づきました。また、時折いろいろな不安が押し寄せてきて潰されそうな気分になる事があります。いわゆるストレスですが、CBDを摂っているとストレスを感じてもポジティブな気持ちで対処できるようになったと思います。もっと早く出会っていれば良かった。そう思います。K